『文学史を読みかえる・論集3』刊行しました!!!
文学史を読みかえる研究会の『論集』の第3号がインパクト出版会から刊行されました。前号の出版からなんと6年も経過してしまいましたが、ようやく完成することができました。この6年間の研究会の活動と定例会の様子は梅原貞康さんによる「読みかえ日誌」に報告されています。ぜひご覧ください。
『論集』第3号の詳細は以下の通りです。
「本号は研究会発足から四半世紀を記念する号となった。伊藤整と左川ちか、花田清輝、寺山修司と永山則夫、カズオ・イシグロ、その対象は様々だが、危機を内包した「この時代」を読みかえる目論見を持った論者たちが、回を重ねた研究会のささやかな成果である。/大方のご批正を求めるとともに、共同作業をともに継続することを呼びかけたい。」
(『文学史を読みかえる・論集』第3号、緒言より抜粋)
インパクト出版会のホームページより購入できます↓
http://impact-shuppankai.com/products/detail/299
目次
誰が何を語るのか
カズオ・イシグロ『浮世の画家』 松田正貴 5
永山則夫論
『反-寺山修司論』のプロブレマティーク 黒田大河 23
花田清輝の論理と修辞 柴田大輔 43
詩人の終焉
〈詩とのわかれ〉と伊藤整、「浪の響きのなかで」から『左川ちか詩集』(一九三六)へ 島田龍 67
◎書評
『横光利一とその時代―モダニズム・メディア・戦争』―〝虚無〟にする供物のために(黒田大河著) 田村都 99
『ダダイストの睡眠』―五億年先の遠い未来が、あなたの今日の動機であれ(松田正貴編) 藤野良樹 105
◎追悼 加納実紀代さんを送る 池田浩士 110
読みかえ日誌 112
執筆者プロフィル 117
※ また、『日本の少年小説「少国民」のゆくえ』
(相川美恵子編集・解説)に続く、「読みかえ研」のアンソロジー・シリーズ第2弾として『文学表現のなかの天皇』(仮題)の配本も予定されています。
研究会はこれからも継続して行なっていきますので、皆様、引き続きよろしくお願い致します。
文学史を読みかえる研究会の刊行物↓